前回(下)の続き。
コーポレートガバナンス
- 会社は株主のものであるということをいかにシステムで担保するか。
- 経営の決定権を握る取締役や社長をいかに株主がコントロールするか。
- 株主が取締役や社長の暴走を防ぐ仕組みを確保できているか。
---- 執行役員 | 株主総会 ------ 取締役会 ------- 代表取締役 ------|---- 執行役員 | | | ---- 執行役員 | 監査役
株主総会の役割
- 取締役の選出
- 会社の合併・分割・解散・売却の決議
取締役会の役割
- 具体的な商品企画
- 営業戦略
今までの取締役会の問題点
取締役 = 役員になっている。自分の部下を取締役に置く。
-> 社長の為に株主の動向を調査したりしてしまったり、社長の言いなりの取締役会になってしまう。本来なら取締役は株主の為に社長を管理しなければなけない立場。
そのための社外取締役。過去にその会社の取締役や従業員ではなかった取締役(任意)
ベンチャー企業に置けるコーポレートガバナンス
創業オーナーは経営者であるという側面と、株主であると言う側面の両方を意識しなければならない。そしてオーナーは株主としての側面は徐々に薄れていく。
イグジット
上場のメリット
上場のデメリット
- 会社として重要な事実が発生した場合の情報開示義務がきつい(ディスクロージャー)
秘密にしたり、違反にした場合ペナルティー。取引所の「管理ポスト」に移行して、1ヶ月後に上場廃止
IPO(Initial Public Offering)
- 第1段階 ・・ それまで限定された人しか持ってなかった株を世間に売却する
- 第2段階 ・・ その株式が取引所に上場される
公募:会社が新たに株式を発行して増資すること
売出:創業者等が既に保有している発行済株式を証券会社経由で売買すること
この2つを足し合わせたのを投資家に売る。公募の割合が多い方が投資家の印象は良い。
イグジット戦略
- なかなかイグジットしないで独占するパターン
- 引退しても株は売らないパターン
- 株を市中売却するパターン
- 事業提携先へ売却するパターン
- 新経営陣へ売却するパターン
3つ目が理想だが、徐々に売っていかないと株価が暴落する。次に良いのは5つ目。新経営陣に売却するのは、株を担保に銀行から借金をして創業者へ支払うことになる。(MBO) 3つ目は最近どんどんこのパターンを見かけるようになってきた。
1と2はおすすめできない。自分はどんどん年を取っていくし、どんどん社会は変わっていく。バトンタッチのタイミングを見極めよう。(そんなことを考えられるようになりたい)