1月24 - 1月31 でサンフランシスコ・シリコンバレーへ訪問した。何セクションかに分けてこの滞在で学んだことや気づいたことをまとめていこうと思う。
- ツアーのいきさつと準備
- 500 startup のピッチイベント
- サンフランシスコ、シリコンバレー
- 日本人とシリコンバレー
- 新しいライフスタイル
ツアーのいきさつ
去年の11月に熱海で開発がひと段落し、磨きをかけたAndroid, iPhone, Web アプリ開発スキルでちょっと腕試しにハッカソンに参加したのが去年の11月くらい。そこで何個かそれなりに受賞して自信を付けつつ、何人かと知り合った。
しばらくしてそこで知り合った方から、「とあるハッカソンで優勝してシリコンバレーに行くことになったんだけど協力してくれないか」という誘いだった。当時はちょっとくらいならという軽い気持ちでOKした。
後になってだが、実際はここまで本気で開発に取り組むとは思いもよらなかった。毎週MTGでそのあとアプリ開発が2ヶ月続いた。
今になってみれば、そこで得られたものがたくさんあったのでこの誘いを受けて良かったと思っている。そしてそもそもスキルを磨いていなければ誘われすらしなかったことを考えると、技術を磨いてきてよかったとも思っている。
シリコンバレーツアーでは、500 startups っていう有名なアクセラレータプログラムのリーダーのDaveって方にプロダクトをピッチできるっていうことで, それ用のプロダクト開発が始まった。そのバックアップを得つつプレゼンを成功させようといった感じだった。
行く前に
行く前からプレゼンやプロダクトについて様々な関係者からアドバイスをもらったのだが、そこで感じたことをまとめてみよう。
- プロダクトは尖らせよう。このアプリは何ができるものなのかを一言で。
- 特許や商標を確認して申請しよう
- 相手に「おっ」と思わせる言い方、期待のさせ方を考えよう。どこがイノベーティブなのか。
- 1スライド1言いたいこと。シンプル。
- どうやって広めるか、最初のユーザーを獲得するかの具体的なアクションプラン。シェアしやすいコンテンツがあるか。どこかの会社と連携する、営業するなど。それによる獲得可能性
プロダクトのピッチを聞いている人は常に「それはなんでそうなるの?」ってのを考えて聞いている。ユーザーがこう考えていて、こうしたいと思ってるから、彼らにこういうプロダクトを提供する。そのロジックに一つでもひっかかりがあるとその時点でアウト。だからプレゼンターは注意深く論理を組み立てて行く必要がある。
ただし実際は深堀が中途半端で論理的な説明に失敗する場合があったので、深掘りしてアプリコンセプトを決めたらそれをもうちょっと聞き手にわかりやすい感じでさっくりいう感じの方が突っ込まれにくいのかもしれない。自分で思い込みをしてこの論理が正しいと思い込んでいる場合があるので、そこはいろんな人に聞いてもらうしかないかな。
直感に関連したUI
今回出したプロダクトでは自分はアプリ開発担当になった。最初はiPhoneアプリだったけど他にそれが得意な方がメインの仕事でなかなかチームに入れなかったので結局はAndroidアプリ開発になった。
アプリ自体はシンプルで、裏側のサーバが複雑な感じのプロダクトだったので、今回はUIを徹底的にこだわった。以前、iOSデザインガイドラインを読んだその経験を活かしてデザイナーと組んで最高の操作性を持つアプリを目指した。例えば以下のような点。
- 文言。相手に何かをさせるような言葉になっていないか。「登録してください」か「教えて下さい」か
- 3次元を感じさせる。画面は2次元だが、重なりや透過をうまく利用してアプリを立体的に見せてユーザーエクスペリエンスを高める。
- 実物と似た直感操作、アニメーション。物が落ちていったりバネのように行ったり来たりしたり。毎回起動したくなるような直感操作
- 最小限の入力項目。simple, simple, simple.
今回のプレゼンフィードバックの中でプロダクトについての指摘はほとんど受けなかったので自分たちがそれを意識してやっていったというだけだった。ただそこに半端ないこだわりを入れたことでそれなりにいいUIができたんじゃないかな。そのアプリはそのうちリリースする予定。
Dropbox - 2015-01-13 03.07.42.mov
こうした準備を経て、サンフランシスコ・シリコンバレーツアーが始まった。