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個人開発に関するテックブログ

今の私が就活生へお勧めするネット企業

ども、@kimihom です。

今回は珍しく就活ネタ。今のシーズンはさすがにあまり就活って感じはしないだろうけども、そうした時期にあえてこのエントリーを書こうと思う。

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特に今回はネット業界に興味のある学生に読んでいただければ幸いだ。

学生時代の私

さて、まずは学生時代の私の考えについて書く。当時は私の身近にあった企業に就職したいというか憧れみたいなのがあった。それはズバリ BtoC 企業だ。学生の時から知っていた、使っていたサービスに携わりたい。そのサービスを運営しているという誇りを持ちながら、自分もいつかはそういうサービスを作ってみたいと思っていたものだった。まさにそれは一発大当たりした幸運な BtoC サービスに仲間入りしたいという思いだった。

きっと今でも BtoC 向けの企業は新卒を採用しやすい感じなのだろう。それは特にエンジニアなら誰もが知っているサービスに携わっているという感覚を持ってみたいと思うのは当然だ。

てことで学生時代の私もメインはやはり BtoC の企業だった。見た感じ BtoC の方が華やかだったし、自分のイメージするネット企業に近いものがあり、こっちかなと勝手ながらそう思っていた。だから結局私は BtoC のでかいネット企業に就職し、経験を積むことにしたのである。

ほとんどの学生がそう思うのは当然のことかもしれない。その企業のことは知っていても、他のネット企業のことはそもそも知らないのだから。俗に言う"成功した"企業ってのは概して BtoC であることも多いことにも起因しているように思う。

会社が大きい, 誰もが知っている = 成功なのか?

んでこっからが私の言いたいところ。皆さんにとっての成功は、「誰もが知っているサービス」であったり「誰もが知っている会社」に携わることなのだろうか?本当にそれが本心なのか改めて考えてみると良いだろう。

まぁ確かに友達や家族に自慢できるってのは間違いなくあるだろうし、そうした世間体を大事にするならこの考え方になるだろう。でもそれって案外ちっぽけなものだったりする。その会社に勤め続けたら結局全員同じクラスタの人達と一緒にいるわけで、そうなると別にそれが特別だともなんとも思わなくなる。尊敬されるとはいえど、その尊敬する人ってのはほとんどいないわけで、親戚くらいになってしまう。有名企業に入ったところで、そんなものだ。

さて。この話をすると給料の良し悪しについても言及しないといけないか。高い給料を望む人は、それをたくさんもらったところで何がしたいのか。貯金、車、家、旅行... それらって一時的に満足はできても、金があるってことが本当に幸せなのだろうか?そのために毎日激務で働いて、土日には疲れ果てるような、そんな20代の生活が本当に素敵なのだろうか。私が思うに、金をたくさん持っていたところで幸せになれるわけではない。欲望をすぐに実現できて、その欲望を実現したら次は・・と永遠に繰り返されるループにはまるだけだ。人の欲ってのはおぞましいものである。

幸せが金じゃなくても、成功の定義は自分の幸せと置く人が多いとは思う。ならその幸せについて考えなければならない。

ブータンという国が世界で最も幸福な国 と言われているのを聞いたことがあるだろうか。彼らは決して裕福ではないのに、幸せになっているのだ。それはなぜか考えてみるべき価値はある。だって金持ちになるより、みんな幸せになりたいだろう?その話は興味があれば調べてみてほしい。

BtoC で何年か経験した今になって私はそんなことを思うのである。

感謝の心を持てる会社に。

結局言いたいのはこれ。急成長しているような会社って目先の金儲けのことしか考えてないケースが多いのよね。それが企業の存続や成長には大事なことだし、悪いことだとは思わないけど、それと幸せとは別の話なのだ。目先の利益を追い求めてばかりでは、いつか顧客から見放される時が来る。 急成長したサービスで愛され続けるサービスが少ないのは、そうした激戦区を戦い抜くために急成長をしなければならないからだと私は思う。上場して喜ぶのは金目的な創業者と投資家だけなのだ。そうしたわけで BtoCだと特に次なる流行りのサービスの会社に転職を繰り返すような人が多いけども、それで本当に満たされているのだろうか。

特に一部の業界によくある人を騙し同然で金儲けするようなサービスで大成功して、それで幸せなのか? てのは特に言いたいね。まぁ人の価値観は人それぞれだけどさ。

誰からも愛されている会社。「〜と言えばあの会社だよね」という企業こそが愛されている証拠である。しかもそれが小規模であればあるほど、密接な顧客との関係を築いているケースが多い。これがまぁ~ 学生の頃は有名な BtoC のネットサービスしか知らないから限定されちゃうんだけど、 意外なところで割とこういう愛され続けている企業ってのがちょこちょこあったりする。それがどの企業なのかは、あえてここでは明記しない。社会人づてに聞いていけばきっとあの会社、みたいなのが BtoC, BtoB 関係なく1社や2社でてくるだろう。愛されているということは、「目先の成長だけを考えずに今の顧客のために努力を惜しまない」会社であることが言えよう。その良好な顧客関係の中で仕事をすると、きっと仕事が楽しく思えるはずだ。

誰かのために自分は役立っているんだ。そうやって心から思える仕事ほど素敵なことはないだろう?

今一度、あなたの幸せな20代の定義を考えてみてほしい。仕事ってのは自分の今後の人生の大半を占めることになろう。それが有意義なのかそうじゃないのかはとても大事なことである。是非とも目の前の企業だけではなく、幅広い目で就職先を探してみてほしい。

幸せなビジネスライフを過ごせるようになることを祈っている。