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個人開発に関するテックブログ

今プログラミング教育に最も必要なのは「革命児 」

ども、@kimihom です。

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最近はプログラミング教育がとても盛んになってきているが、ここで自分の思っていることを記そうと思う。先に断っておくと現在のプログラミング教育はどんどん進んで欲しいと思っているし、プログラミング教育を否定するつもりはない。

子供の自主的な成長を促すのは「夢」

現代の子供達の革命児は誰か。いつの時代も子供達は"世界を救う・変える"革命児に憧れる。

その最も典型的な職業がプロスポーツ選手だろう。最もスキルが高くて活躍する選手は、他の誰よりも試合を変える力を持っているし勝ちに導く大きな影響力を持つ。テレビなどで見ていれば誰でも目に触れるし、目標としやすい人物である。だから子供達はそんな選手になることを夢見て近くのグラウンドで野球教室やサッカー教室に自ら通うのである。

さて、スポーツで言えば大谷選手とか本田選手とかすぐに思い浮かぶんだけども、プログラミング業界で活躍できる分野である我々インターネットやソフトウェア業界での革命児といえば誰だろう?誰が世界を変えているほどの活躍をしている?今でいうと正直誰もいないというのが私の感想だ。私が学生の頃は孫さんや堀江さんなどがいて、野球やテレビ局などあらゆる分野で日本の構造を変えようとしていた真っ只中だった。ITバブルとも言われていた時代だからこそ、私もそういう影響力のある人間になりたいということでプログラミングを勉強し始めたものだった。(案外そういうモチベーションでプログラミングを勉強し始めたという人が周りにいないのがちょっと驚き)

アメリカだとその時代に合わせてネット業界の革命児 がどんどん出てくるのよね。現在だと Twitter の Jack Dorsey だろうか。もちろん Facebook の Mark Zackerberg でもいいだろう。そんな社会に影響を与えるレベルの典型的な革命児 がいるから、子供達はそんな存在を目指してプログラミングを勉強するようになるのである。圧倒的なプログラミングに対するモチベーションを得たところで、そのはじめの一歩としてプログラミングスクールなどに行けば、群を抜いて勤勉に勉強するだろう。そんな子供たちを増やすためには、やはり日本でのネット業界の革命児 が必要なのだ。

革命児 の条件

ではどんな人がいれば子供達の革命児 になれるのだろうか。やはり子供達(と言っても高校生くらい?)の目に触れるレベルにまで達しないといけないってことでかなりハードルが高い。

  • 尋常じゃないほどの情熱
  • 若くして成功した存在であること。
  • 既存の汚れた業界をぶち壊すような存在 (ケンシロウ的な)
  • SNS で圧倒的なフォロワー数(まずは大人の支持から)
  • 頻繁にテレビのニュースで取り上げられる程の思い切りの良さ

こんな人が日本のネット業界に1人でもいればいいのだが・・。やはり若くして成功するってところが難しい部分である。

最近は ベンチャーキャピタルで学生起業した若い人に出資するケースも増えていると聞く。そんな中でブレイクする企業が出てきてほしいものである。ただし、ここには一つ大きな問題がある。どうしても素人がアプリやサービスを作っても爆発的に成功するほどのものは作れないのだ。なぜなら、最近のスマホ世代の子供達はいいアプリ・悪いアプリの判断はすぐにできて、それぞれがSNSで影響力を持っている。この状況でサービスを成功させるのに必要なのは、圧倒的な操作感と素晴らしい体験だ。このセンスや技術を学生のうちに身につけるのは至難の技である。ネット業界のどの社会人も躍起になって研究している分野なのだ。

そう考えると、20代前半で人気サービス・アプリ開発の経験を積み、20代後半で一気にチャレンジするようなスタートアップに私は一番可能性を感じている。30歳前後(できれば20代が望ましい)で大成功した存在になれば、子供達の夢となれる存在くらいにまでなれるだろう。ただ、20歳後半にでもなると結婚とかも考え出す年齢になるのが難しいところ。そこを断ち切り、人生一度の大勝負に20代後半で toC 領域でチャレンジできる起業家を私は応援したいと思う。

20代の起業家は、ただ単に事業を成功させるだけで終わらせて欲しくない。子供達の憧れになるレベルの人間を目指すことのできる起業家が増えれば、日本のプログラミング教育はもっともっと盛り上がることだろう。

私自身も20代後半で起業した身として、そんな存在の一人としてなれるよう引き続き頑張っていきたいと思う。まぁ私は Jobs を陰で支えた Wozniak 的な存在の方が憧れているんだけどねw