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ボクココ

サービス開発を成功させるまでの歩み

テクノロジーが変える未来について思いを馳せる

書評

ども、@kimihom です。

今回はこんな本を読んでみたので感想をまとめてみる。

〈インターネット〉の次に来るもの―未来を決める12の法則

〈インターネット〉の次に来るもの―未来を決める12の法則

確実にやって来るであろう未来

ネットで流れて来るニュースを眺めていると、「新しいテクノロジー/ビジネスが登場!」というようなタイトルを目にすることが多いけども、ちょっと読んでもそれらの生まれた具体的な背景までを知ることはできない。とりわけインターネット業界に精通していない方であれば、最新のテクノロジーは何があって何を目指しているのかを理解することは難しいだろう。でも、新しいテクノロジーは LINE が一般家庭にまで普及したように、いつかどこの家庭にもやって来るものなのだ。

本書は最新の技術が進化して行った先に、どんな世界が待っているのかを “不可避なもの” として表現していた。

“不可避なもの” の傾向を、動詞としてまとめていた。その動詞を強引に名詞として挙げるならば、例えば AI / IoT / ビッグデータ / VR / ロボット / シェアリングエコノミー などがある。最近これらワードを聞くことは多いけど、"不可避なもの" が発展した 5年 10年先のことをあなたは考えたことがあるだろうか?

例えば、 AI が人間以上に賢くなった (シンギュラリティーを迎えた) とき、私たち人間の立場はどうなる? 眼鏡や時計、体内に埋め込まれたチップなど、あらゆるものがインターネットに繋がったときにどうなる? 人間の五感すべてをハックし、別世界へと飛び立てるようになったら?人間の脳を操作できるようになったら?….

こんなことが数十年で現実になってしまうのだ。私たちはその流れに抗うことはできても完全に止めることはできない。テクノロジーってのは進化を常に続けていくものだ。例えば一時的に法律で固めたとしても、人が決めた法律自体がなくなっていくのは時間の問題だ。今 Uber のようなサービスを止めようと一部の業界が躍起になっているけども、どこかの誰かがそれをこっそり始めて圧倒的なサポーターを味方にすれば法律だって変えられてしまう。そんな感じでインターネット自体も歴史の中であらゆる課題にぶち当たって今まで成長してきた。

現在一部の人がやっているだけの最新のテクノロジーは、3年もすれば一般に普及し、5年もすればそれをやらないほうがおかしいレベルにまで変わっていく。スマートフォンを例にとれば明らかなことで、このスピードは今後ますます速くなっていく。インターネットの与えるスピードの力でね。

私たちは確実にやって来る未来を受け入れる必要があるってことだ。

私たちはどう対処していくべきか

不可避な現実に対して私たちはどう対処していくべきなのだろうか。もちろん自分がその未来を作る側に入ることだってできるだろうけど、99% 以上の人はその未来の流れに乗っていく運命にあろう。

個人的に思うのは、"為せば成る" ということだ。かつて(今でも)あんだけインターネットが人に悪影響を滅ぼす的な批判を言われているけど、発展に発展を重ねた今、そう思っている人はどれだけいるだろう(ほとんどいない)。逆にインターネットで情報が透明化されて、より良い未来に近づいている。当然悪い方向も考えたらあるにはあるけど、生活レベルは確実に上がっている。なぜなら、今ある不便を解決するために私たちはインターネット上で考え働き続けているのだから。

ネガティブな未来を恐れる必要はない。そのようなネガティブな未来は、必ず未来の人がその解決策を掲示してくれる。そうやって市場は回っていくのだ。ネガティブなことがあれば、あなたがそれを解決して周りから感謝される存在になれるのだ。時代が進化してもどんどん仕事は生まれていく。

“ロボットが仕事を奪う” ってのは、今の仕事しかできることがない人が言うセリフであり、柔軟に時代のニーズを感じ取って自在に行動を変えられる人には全く問題にならない話ではないか。そう思った時、私は気楽になった。今の時代を生きる人間として、起きている課題を解決して顧客に正しいプロダクトを提供する。今も昔もこれの連続で人は生き続けてきたのだ。だから不可避な未来が来たとしても、柔軟に時代の流れを読み、人々の不便を解決する何かを提供すれば良いのである。"変化についていけない" と言うのは、マラソンにおいて自分の実力と割に合わないペースメーカーの後ろをついていく姿のようなものだ。しっかりと時代の流れと同じくして自分のペースで走り続ければ、変化についていけないってこともないだろう。

私としては時代に引っ張られる(流される)ような存在ではなく、常にリードし続ける存在でありたいと思う。そのためには当然たくさん勉強をしなければならないし、最新の動向を気にし続ける必要がある。大変だけども吸収し続ければテクノロジーの不可避な存在を、自分自身で操れるようになる。このような時代の変化を味方につけることが、今後さらに求められて来るのではないかと思っている。

取捨選択を誤るな

このような本を読むと、真っ先に最新技術に飛びつきたくなる気持ちが芽生える。しかし作ろうとしているモノが “今” まさに求められているのかどうかをよく考える必要がある。この点に関して私は慎重派だ。最新テクノロジーよりも、今の時代の顧客が求めているものがあるのではないか。Airbnb のような仕組みは 10年前に作れたけども今になってようやく普及してきたのは、インターネットの中で匿名ではなく実名個人が証明できるようになって責任が持てるようになったからだ。そのように、最新テクノロジーが普及するには何かしらの条件があったりするし、"今" の時代の顧客が本当に求めているのかはわからない。

だから私としては最新テクノロジーの動向に目をむけつつ、今の顧客が本当に求めていることは何かを見失うことはしないようにしたいと思う。 「これからは AI や! 」と言ってサービスをやみくもに AI 化しても意味がない。顧客が本当に AI を使ったソリューションを求めているとわかって初めて使っていかなくてはいけない。

本書を通じて新しい発見もあったし、自分の思いを再確認することもできた。

こうして私はまた明日から、目の前にあるサービス改善に精を出すのである。