ボクココ

サービス開発を成功させるまでの歩み

日本発 Global SaaS を生み出すための条件

ども、@kimihom です。この記事は Stripe Advent Calendar 2017 9日目です。

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自分の作ったサービスが世界中で使われるようになるという夢を実現したい。そんな思いを持った方は多くいるかと思う。私も、そんなエンジニアの一人だ。

じゃあそれに向けてどんなサービスなら勝負に出られるのか、そんなことを個人的な意見ではあるけども書いていこうと思う。ちなみに以下のことを実践してうまくいったとかそういうわけではなく、これからの開発で意識していこうというだけの話なので、そこは大目に見ていただきたい。

Global SaaS を生み出す土台

実は、誰もが SaaS として世界に飛び出すことのできる環境が整ってきたのはつい最近のことである。今まで最大のハードルとなっていたのが、決済方法の問題だ。従来の銀行振込やクレカ決済では国内のサポートのみに限定されていて、世界展開するにはその国ごとの決済手段を導入するしかなった。

でも時代は変わってきている。お分かりの通り Stripe の登場だ。Stripe の決済 API によって、私たちは世界中のユーザーのクレジットカードを使って決済を実現できるようになった。Stripe が日本にやってきたのはつい最近であることを考えると、ようやく私たちが日本発 Global SaaS として挑戦できる土台が整ったことになる。

今まででも、無料のアプリやサービスで世界中に使われているものはいくつかあるかもしれない。しかし、海外での売り上げが大半を占める国産 SaaS というのはまだほとんどない状況だ。ここにチャレンジしていこうとする人が今後増えてきてもおかしくはない。

ではどんなことを意識すべきか。私なりの意見を書いていく。

とにかくシンプルを目指そう

ちょっとでもわかりづらい点があれば、その時点でユーザーは問い合わせが必要になる。てなると、グローバルで展開するには各言語を扱える人材が必要になることだろう。それじゃあいつまでたっても世界に向けてどんどんやっていくなんてことは難しい。

世界中の誰もが使っても、問い合わせが必要のないサービスを目指そう。私たちが目指すべきは Facebook ではなく スーパーマリオブラザーズだ。ユーザーが勝手に学んで勝手に使いこなせるようになってくれる。それこそが Global SaaS の理想形だ。

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世界ではあらゆる文化や風習が存在する。それによって、日本のサービスでは常識だったようなことも、世界レベルで見渡すと違和感のあるサービスができてしまうかもしれない。これはその他でうまくいっているサービスを参考にする必要があるかもしれない。

シンプルにしていけば、そこのページに出さなければならない文字列も当然減ってくる。そうすると、サービスごとの翻訳の手間なども必要なくなるし、ランディングページに複雑な機能一覧を出す必要もなくなる。私が常日頃から言っているように、サービスのコア機能にのみ集中し、そこだけで勝負して世界 No.1 を目指せばいいだけだ。

個人的に気に入っているサービスとして Noisli がある。これは完全にツール系だけど、この発想をベースに SaaS として何かできないか考える価値はあるかもしれない。実際、世界中で Noisli は課金されて使われているようである。

https://www.noisli.com/

勝負どころを見極める

これは世界向けじゃなくても当たり前の話なんだけど、何で勝負するかってところは重要だ。 でも、その勝負どころで競合の世界展開しているサービスにちょっとでも優ってて、ユーザーがそれが良いと評価してくれたのなら、私たちが作ったサービスを使ってくれる可能性は出てくる。

日本ならではの勝負どころをうまく見極めたものの1つとして Tokyo Otaku Mode がある。こちらは世界中の日本の"オタク"文化に興味のある人たちがこぞって集まる人気サイトだ。実際こちらのサービスも Stripe を活用されているそうである。今後、海外売り上げを占める割合は日本のオタク文化の世界展開とともにどんどんと増えていくことだろう。

でも別に日本ならではの風習を世界に持っていくって発想である必要もないと思っている。世界中で共通の課題を1つだけ解決する何かであればなんでも良いのだ。

さらに理想としては、1人1人が勝手に広めていってくれる仕組みがあれば最高だ。1人だけ使っていれば便利なツールレベルだと、どうしてもその人だけのサービスとなってしまうので他の人が新しく知るきっかけを生み出すことができない。SNS でシェアしたくなるような何か。これを1つだけでも持たせれば、後はユーザーがユーザーを呼び込んでくれる仕掛けができあがる。

おわりに

自分が作ったサービスが、世界中のユーザーに使われている。これは裏を返せば、"自分が世界の一部を変えた" と言い換えられる。

そのための土台は整ったので、後はやるかやらないか。それだけの話なのだろう。

大志のあるエンジニアが出てきて、思いっきり世界に羽ばたくサービスが出てきてほしい。そして私もその中の一人となれるよう、今後も頑張っていく次第だ。