ボクココ

サービス開発を成功させるまでの歩み

Ruby on Rails の魅力と思想

ども、@kimihom です。

私は Web フレームワークは Ruby on Rails を利用している。かれこれバージョン2.2 の頃から使い続けているので 7年以上になる。そこまでして私が Ruby on Rails を使い続ける魅力について個人的な想いを記していく。

Rails の作者 DHH と彼の環境

Rails の作者として有名な DHH(David Heinemeier Hansson) という名前は、 Ruby on Rails を触ったことがあるなら必ずや聞いたことがあるだろう。しかし、彼のいる会社 Basecamp がどんな想いでどんなことをしているかを知っている人は案外少ない。

Basecamp はプロジェクト管理の SaaS である。今や世界中に顧客を抱える超有名サービスであり、Basecamp は Ruby on Rails の最新版をプロダクトに反映され続けている。そしてこの Basecamp という会社は、資金調達をせずに自己資本でサービスを成長させた Bootstrap の事例として最も有名なサービスの一つである。資金調達をせずに、大成功とまで言える領域にたどり着けた背景には Ruby on Rails が深く関わっていることに間違いはない。そして、DHH の想いが Basecamp の成功と Ruby on Rails の思想に深く関わっているはずだ。

Rails は誰のためのフレームワークか?

私が7年以上 Ruby on Rails を触り続けている立場として、以下の考察を記していく。

Ruby on Rails は、極少人数(理想は一人) がサービス開発するのに理想的なフレームワークであり、それを目指し続けていると考えている。Ruby on Rails の敷かれたレールに乗ることで、一気に目的地に到達することができる。

特に大事なのが極少人数で構成されたチームのためのフレームワークであるという点だ。 3人よりは2人がいいし、2人よりは1人で Ruby on Rails を扱うのがいい。関連する人が多ければ多いほど、逆に DB と View が密になっていることで開発効率を悪くさせてしまう。大人数での開発だと Ruby の柔軟な書き方であったり、Ruby on Rails のレールに乗ったプログラムの書き方が、逆にマイナスの側面を与えてしまうだろう。

DHH の会社や思想を理解せずに、単に "Ruby on Rails はみんな使ってるから自社で使う" という判断をすると手痛い思いをする。そして、そんな人が Ruby on Rails 自体を批判するようになる。「Ruby そのものが自由すぎる」だとか、「他人の書いた Rails コードを読みたくない」だとかいう批判をよく聞くけど、そういった声は基本的に5人以上で Rails を触ってしまった場合に起きる問題である。これをしている時点で、私からすれば Rails の思想に乗っ取った開発をしていないのではないかと考える。

Rails は、少人数であり続けられるチームが常に理想の速度で Web アプリケーションを開発・維持するために理想なフレームワークであり続けるだろう。 例えばスタートアップのように人数が急激に増えるような環境においては、必ずや Rails を使っていること自体に問題が発生していくことだろう。この機能を実現するのに Rails のレールから外れなきゃいけないだとか、View と DB が密になり過ぎて担当を分けられないから ActionView を使わないといった選択をするってわけだ。その意味で、5人以上の開発チームで Ruby on Rails を使うのはナンセンスだと考えている。それだけの規模で開発するのであれば、Rails ではなくフロントエンドとバックエンドが最初から疎になっているものを選ぶべきではないか。

ここで一つ大切な事実をお伝えしたいのが、DHH 自体が人を急激に増やしていくスタートアップそのものを否定することが多いということである。これは日本でなぜかあまり知られていない大切な事実である。

Ruby on RailsのDavid Heinemeier Hanssonが語るお金と幸福の関係 - ログミー

にも関わらず、急激に人数を増やしているスタートアップな方が Ruby on Rails を使って、「Rails 辛い」といっているのを見ると、私からすれば滑稽な姿にしか見えないってわけだ。

Rails のホスティングの選択

そんな Rails をホスティングするには、やはり Heroku がおすすめだ。Heroku は Hero + Haiku の造語であることはよく知られている。まさに、「5・7・5 として少ない文字(機能)を磨き続ける人を Hero にする」という考えは、Ruby on Rails の少人数でサービス運営する人の考えと素晴らしくマッチするのである。

今では色々な言語やフレームワークがサポートされているけど、Heroku 初期は Rails のホスティングサービスであったことからも、Rails の思想から生まれたホスティングサービスであることがわかるかと思う。

終わりに

巷では、Rails を使った開発プロジェクトのお話がよく出てくるけど、案外 Rails の作者や Rails の思想について語られることは少ない。

Ruby on Rails の What(何ができるか) よりも、Why (なぜ Rails が存在するか) について深く知る機会があればいいなと思う。Why を知った上で Rails を使えば、本当の意味での Rails のファンになることができよう。