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入院で体験した生きるということ

ちょっとブログテーマから外れるが、こんな体験をしたので病室から書いてみた。

初めての入院

きっかけはある火曜日の朝。急に腹が痛くなって、トイレで下痢を連発。 普段はこれでなおるんだが、今回は腹が痛いまま。さらに熱まで出てきて仕事で考える余裕すらなくなった。 冷静に判断してこれは帰った方がいいと思い、上司に相談してすぐ医者へ。 そのときはちょっとした検査と薬をもらっただけで、すぐなおるだろうと思っていたが・・。

事態は1週間経ってもよくならず、他の病院へ行ったら、大きな病院に紹介状を書かれて、その先の病院で即日入院決定。その頃には血便が出ていて色々やばかった。

入院1日目、検査オンパレード

何が原因なのか?これを突き止めなければならない。 そこで血を4回以上取られ、CT検査で注射しながら撮影し、レントゲンも撮った。そして点滴で絶食。割と大変な1日目だったが、後のことに比べたらまだマシなほうだった。

2日目、ひたすら休養

この日は何も無かった。ただのんびり本を読んで一日を過ごした。たまにはこんな一日も悪くないかな、と思った次第。

3日目、大腸内視鏡検査

これが2番目にキツかった。まず朝起きたらすぐ2リットルの下剤を飲まされる。1.5ℓまでなら楽に飲めたのだが、そこから先もうそれ以上飲めないと頭が反応したらしく、気持ち悪くなってはきそうになった。一気に水っぽいのがお尻から出てくるのだが、出すより飲むほうがよっぽど大変。普段から酒飲みまくってる人なら楽勝なのかな。

それが終わった後、午後からいよいよ大腸内視鏡。尻からカメラをブッサされるわけだが、入れられる瞬間は大して問題ない。自分の場合腸に炎症を起こしていたせいもあるが、その炎症のできた曲がった部分を通過するときに ウーっと声が出てしまうくらいにはいたかった。 途中で腸の一部をつまんで血が出る映像を見せられるのだが、それはいたくなかった。でも映像で見るのはちょっと気が引けた。 その後ちょっとお腹が痛かったけど、なんとか大腸内視鏡が終わった。

4日目、史上最強の胃カメラ

これが一番きつい。 朝は飲まず食わずなんだけど、ずっと点滴打ってるからそこは全然問題なかった。 胃カメラをする前に麻酔スプレーが口にまかれた。それを1分口に含むんだが、我慢できずに咳をしてしまった。喉がぼーっとしている感じになる。 この状態でカメラを口からブッサされる。最初入れた瞬間はいける!と思ったが、すぐオエーってなった。喉に管が通っているので、癖でそれを飲み込もうとしてしまう。もちろんそれで飲み込める訳も無い。それがずっと10分くらい続く。たまにリアルに吐きそうになる。それでも吐けない。涙が出てくる。途中胃をグリっとされてお腹も痛い。 ずっと喉に何かぶっといものがずっと入っている。そういう状況だ。ほんとキツかったよ・・。

検査結果

自分の場合は感染性腸炎で腸が真っ赤になっていた。だから定期的に大腸内視鏡はやんないといけないらしい。胃カメラに比べたら大腸内視鏡のほうがまだマシだから一安心・・。 でもみんなあんなつらい胃カメラをやってるのか・・。ほんと病気と闘っている人はすごいよ。あんなつらいのあと10年は味あわなくていいよ。その頃にテクノロジーが発達してもっと楽になっていることを願う。

入院食

基本腸の病気だから絶食だったんだけど、たまに晩ご飯が食べれた。とはいえ全部ぐちゃぐちゃにした食べ物だ。とてもまずい。初日なんてまずすぎて1口しか食えなかった。腹減ってもいらないぐらいのまずさ。 でもこれが不思議と2日目になるとちょっと食べれるようになっていた。あれ?意外といける・・。 3日目になると逆においしく感じる。飯のありがたみを感じゆっくりと食べるのが一日の内の幸せだ。 普段飯食ってるなかでそんなことは決して感じることは無いだろう。飯に関しては満足している。

闘病生活

ジョブズや孫さんなどの経営者の共通点って難病を乗り越え闘っている経験があるってことなんだよね。それで命の尊さを感じて今日1日を大切に生きようと心から感じる。そういう気持ちって病院から生まれるんだろうな。 そして今自分も入院するほどの病気と闘っている。病院の中では高齢者が藁をもつかむ思いで必死に生きようとしている姿が見れる。こういった経験をしたとき、自分の中で揺れ動くものがあった。もちろん日常があること自体が素晴らしい。それで病気になったときにあの生活に戻りたい、と思うだろう。 でも本当に死ぬ間際の場合はどうだろう?もし何もしない日常を生きていたら後悔をするだけだと思う。だからこそいつかくるその時まで、全力でチャレンジして悔いの無い生き方をしないといけないな、と改めて感じた入院生活だった。