事業についてピッチをすると、毎回聞かれるサービスとしての「価値」。それについて一人で悩んでいても仕方ないということで、本を借りて読んでみた。

- 作者: 岩田松雄
- 出版社/メーカー: アスコム
- 発売日: 2012/10/08
- メディア: 単行本
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スタバの企業ブランドは「ミッション」にあり。 そのミッションを社員全員が理解し、行動することでマニュアルにはない不測の事態にもスタバ店員として対応できる力が身に付く。
強い会社は自らを考えることができる。なぜこの会社で働くのか。この会社の目的は何か。利益を得ること、というのは企業を続けるための手段であって目的ではない。本人が突き動かされている使命感というようなもの。それがミッションだ。
ミッションが一言で言い表させるもの程強いといわれている。ありとあらゆることに「なぜ」を突き詰めて、考えた行く先は、とてもシンプルなものに落ち着くということなのだろう。
これを実践できる人ってのはなかなか難しい。考えることを放棄する人の方が多い。自分もこうやって考えるのは苦手だ。でもだからこそそれを考え抜いたミッションは多くの人の心を引きつけ、素晴らしい会社としてのブランドが形成されていくのだ。
このミッション、すぐに見つかるはずが無い。本書の著者も見つけるのに相当の時間をかけたそうだ。だから焦る必要は無い。だけども自分の過去をひもとき、使命感みたいなミッションを掲げることを努力しなければならない。もしそのミッションが見つかれば、その人はそれに向けて努力し、実現することができる。なんか書いているうちに、夢や目標と同義になっている気がしてきた。
スターバックスはコーヒーを提供しているのではなく、人々の心の活力を与えるために活動しているそうだ。コーヒーはその手段でしかない。
自分も考えを切り替えなければならない。テクノロジーはツールでしかない。頭で思っていても、なかなか難しい。。 けどもっと自分やサービスに対して「なぜ」を考える習慣をつけてみようと感じた本書だった。