ども、@kimihom です。掲題のタイトルで以下のミートアップで発表した。
発表資料はこれ。
Startup Rails ってテーマなので、てっきり 0を1にする人たち向けかな、と思ったらそういう視点での発表は2つしかなく、他は1を10 や 100 にするフェーズの方々の発表が多かった。
補足的な
私たちは実際大きなピボットと小さなピボットのそれぞれを実施し、市場のニーズによって事業を柔軟に変えてきた。ようやく最近は Product/Market Fit を見つけられた段階まで持ってこれたので、製品の品質の改善に力を注いでいる状況になれている。今うちのサービスは品質を意識してやってるよってのが今回のブログで一番伝えないといけない補足である。
0を1にするフェーズのエンジニアに求められるものってのは、普通のエンジニアとは訳が違う。よく言われているエンジニアの常識的なものは通用せず、ただひたすらにサービスをぶっ壊しては作り直して検証することが求められるのだ。だからこそ必要な知識やスキルがあるのだ。その点を発表を通じて伝えたかった。
Startup エンジニアの本当に難しいところ
toB のビジネスなら Product/Market Fit まで持っていければ、マネタイズもうまくいくことだろう。そこまで行くには当然ながら辛い道が待っているけどもね。
toC の場合はもっと辛い。toC サービスの成功レベルで言えば10万、100万ユーザーが基本で、それでようやく"土台ができた"と言える段階だ。そしてその後にさらにマネタイズどうするのってところを考えないといけない。そのサーバーの負荷を支えるのにまたエンジニアが必要になるだろうし出費も増える。そんな中でユーザーから出費と給料をまかなえるようなマネタイズをしていかないといけない。普通に考えてそれがうまくいくはずがない。いきなり広告が沢山出てきてうんざりした toC サービスを読者の方なら複数個思い浮かぶことだろう。だからこそ toC は夢がある分、過酷な道が待っているのだ。
次回以降の Startup Rails はそういう辛い時期や判断が必要な時の Rails アプリ開発はどうしてきた的な話をぜひ聞きたいなと思う。Startup として辛い時に、いかにして Rails を使って高速に機能を実装し、あらゆる外部サービスを駆使して効率化を図ってきたか。そのストーリーを私は聞きたいと思っている。現在進行形でそのフェーズにいるエンジニアってのは忙しすぎてそんなミートアップに参加してる暇すらないのかもしれないので、 経験者がどんどん語る場にしていけたらいいんじゃないかなぁ。
確かに私の理想とする Startup Rails の話をできる母数は圧倒的に下がるだろう。スタートアップで成功した CTO レベルの人たちじゃないとこの時期の話はできない。でもだからこそそういう経験をどんどんと次の若い世代に伝えていってほしいし、それが新しくサービスを立ち上げようとする若者の勇気を与えるのではないかな、と思う。
私は本気で起業して 0から1を作ろうとする若手スタートアップエンジニアにエールを送ることのできるエンジニアになりたい。
終わりに
懇親会では同じような創業メンバーとしてエンジニアに入った数人の方と交流することができた。まさに私が聞いて欲しいと思ったフェーズを経験した方に共感してくれて、それはそれは嬉しかった。
また Startup Rails は開催されるらしいので、参加できれば参加したいと思う。懇親会も長めにとってくれて早めに終わるし、健全でいい場だと思うので運営さん今後とも宜しくお願いします。