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組織に成長を求めるべきでない理由

ども、@kimihom です。

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よく会社を選ぶ基準として、「その会社で成長できるか」みたいなことを基準にしている方がいる。その組織にはどういう教育プログラムがあって、研修にどのくらい時間をくれるのか。そんな具合だ。このような会社に成長を求めることをすべきではない理由について記す。

受け身教育はビジネスでは無意味

「先生から決められた答えの出し方を教えてくれる」というのが学生時代では常識だった。学校ではマニュアル通りに教わり、テストで決まった答えを導き出すことが優秀な学生の条件だ。学生までは決められた答えを出すことが "正解" だったのだ。

しかし、ビジネスの世界で、"決められた正解" のあるケースは存在しない。どんな仕事にも存在しないのだ。仕事のマニュアル以外にも、お客さんを喜んでもらえるような、記憶に残せるような行動ができるかが何倍も大事になってくる。

例としてカフェの店員を挙げてみよう。お客さんにオーダーされたコーヒーを注いでお金を受け取れば、それでマニュアルは果たせるかもしれない。しかし、その先にある店員の笑顔や常連との積極的な会話などによって、お客さんから「またここに来たい」と思ってもらうようになる。マニュアルにはない行動が、ビジネスの成功の大きな要員となってくる。そうした主体的な行動を、誰かから教えてもらうのではなく、自分で考えてお客さんごとに最適な行動を起こさなければならないのである。

アルバイトの仕事でも"決められた正解"がないのだから、それ以外のビジネスでも正解がないのは当たり前のことだ。

組織に成長を求める人ってのは、マニュアルのような"決められた正解"を求めている傾向が強い。そんな "決められた正解" なんてのは、ビジネスの世界では初歩の初歩だ。できて当たり前のことを、早く吸収して終わりだと何の意味もない。

組織ではなく、自分が成長に責任を持つ

成長という文脈で、「じゃあ誰に頼ればいいの?」って話になるだろう。それは、他の誰でもなく自分自身であるべきだ。組織の中の特定の人に自分の成長を依存させてはならない。あなたが部署移動したり、その尊敬する人が会社を辞めたら、それだけであなたの成長が止まってしまうのか。人に依存する成長なんてのは限界があって、たかが知れている。

本当に伸びる人は成長の軸を常に自分に置いている。昨日の自分よりは今日の自分をもっと成長させたい。その主体的な意欲こそが、ビジネスマンにとって最も重要なモチベーションである。

学生時代に優秀だった人ってのは、"受け身で吸収が早い" という特徴を持っている。でも、どれだけ受け身で吸収が早くても、誰かから言われない限り吸収できない。しかし、ビジネスの世界で優秀な人は "自分から吸収しようとする" 意欲がある。だから吸収が遅くても、毎日 吸収を続けることができる。それこそが、最終的には受け身姿勢の人を超える大きな成長となる。

どうやって自分の成長を意識させるか

自分の成長を自分が責任を持つようになるにはどうしたらいいのだろう?

そこでは自分を成長させたいと思うほどの原体験(理由/やる気)が必要だ。その原体験が強烈であればあるほど、成長を続けることができる。

成功する起業家には強烈な原体験があるとよく言われている。最終的な個人の目標を何が何でも実現させたい。そのために自分は成長する必要がある。こういうロジックを持てればあなたの成長を阻害するものは何もない。起業していなくても、組織の中で主体的な思いがあれば、誰かに依存した成長ではなく、自分自身が確実に成長していけるような土台を築き上げることが可能だ。

そんな人が、組織に対して愚痴をいうはずがない。そういう人は、自分がより良い環境で仕事できるように率先して行動し、自分が組織を変えようとする。学校では "わがまま" と言われたような人こそ、ビジネスで成功できるポテンシャルを秘めているのだ。

終わりに

他人任せではなく、自分で自分の成長に責任を持とう。そうすれば、自分が望む限り成長を続けることができる。

そもそも成長の意欲がない方は、普通に働いていればいい。それはそれで立派な生き方だ。でも、もし日常生活の中で "自分がやりたい" という積極的なモチベーションが出てきたとき、それを諦めるのか自分から行動するのかで未来は変わってくる。

"私は"、自分の成長に責任を持てる人は素敵な人だなと思う。誰かというと、きっと未来のあなたである。