ボクココ

サービス開発を成功させるまでの歩み

大企業と中小企業におけるサービス開発の違い

ども、@kimihom です。

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巷でサービスのクローズが話題になることが多くなってきた。そして有名企業の新サービスをクローズを持ち出して、サービス開発は誰もが失敗するみたいな論調で失敗を許容しているような風潮がある。

「有名企業で作った似たようなサービスを小さな組織が開発してもどうせ失敗する」って考え方はあるかもしれないけど、小さな組織が開発することで成功するチャンスも大いにあると考えている。今回はそんな組織によるサービス開発の違いについて記してみる。

有名スタートアップがサービスをクローズする理由

サービスクローズの記事を読んで私が感じるのは、「サービスクローズはもちろん正しい判断であるかもしれないけど、今度新しく出てくるサービスもどうせまたすぐクローズするんだろうなという印象をユーザーに少なからず与えてしまうため、これから新しく作るサービスにも悪影響を及ぼす点を考慮していないように見える」という点がある。

どんどん作ってどんどんクローズするのが正しいか正しくないかはさておき、大きな企業が新サービス開発に失敗する理由は割と明確にあるように思う。

最初から高すぎる目標を掲げる

一つ目に「サービス開発に人件費をかけすぎて、成果に見合った金額が大きくなりすぎる」という点がある。

企業に属しながら新サービス開発にチャレンジするとなると、それにかける人件費や初期投資という考え方が出てくる。サービスを開発してみてその時間や人の投資に見合う成果が挙げられなければ、それはクローズするという判断になるか、赤字でも何かしらの利点を見出して続けるという判断になってくる。

大きな会社にかかわらずスタートアップでも 新サービス開発の目的が "急成長して会社を大きくする" みたいな感じになりがちだ。これを目標にすると途端にサービス開発の目標が本来設定すべき目標とズレてくる。誤った目標によってやがてサービス開発に失敗するのだ。

ここでいう サービス開発の成功ってのは、「サービスが存続し続けて顧客に価値を提供し続けられる」という点にフォーカスしている。小さな組織であれば、人数が少なければ少ないだけ見合った報酬を手に入れる可能性が高まるため、サービスを顧客に提供し続けるという見合った目標を叶えやすくなる。

既に成功したブランドを利用しようとする

有名企業が作ったサービスは、「その企業の名前 + サービス名」というところで打ち出すことが多い。でも実際の利用者は成功したメインサービスの印象しかないため、わざわざ今まで使っていたのを替えてまで新しいサービスを使う気にはならない。その企業のブランド=成功したメインサービスってのが中心にあるため、逆に何が何だか訳がわからなくなるデメリットがある。

また、ユーザーはそのブランドの出した新サービスだからという点でサービスローンチ時点から高い期待をすることになる。てなると、高いクオリティが求められるためにサービス開発からローンチまでは必然的に長く時間をかける必要が出てくる。これもまたサービス開発におけるアンチパターンで、失敗の可能性をぐんと押し上げている。

他のどんな規模の会社でも真似できるようなサービスを作る

大きな組織が新しいことをチャレンジする場合には、小さな組織じゃ絶対に真似できないようなことをするってのがセオリーかと思う。例えば AbemaTV や ZOZOスーツみたいなのだ。こういうのは競合がほとんど出てこないので、やる価値はあるだろう。

そんな中、「そんな大きな会社がなんで誰でも作れるようなサービスをローンチするの?」と思うことがよくある。そういうサービスを大きな組織が作ったところで、差別化できるのは最初の初期投資額の大きさくらいしかない。無駄に広告に費やして見合った成果が出ないからクローズするっていうオチが目に見えてわかる。 だったら最初からその分野でうまくいっている企業を買収した方がよっぽど成果に見合ったリターンを得られるのではないだろうか。

小さな組織での可能性

さて、大きな組織が失敗するようなことを挙げた上で、小さな組織でサービス開発を成功させることのできる領域がある点について言及していこう。これはまさに大きな組織がサービス開発で失敗する理由を逆手に取ればいいだけである。

目標を「大量のユーザーに使われるようなサービスを作る」にしないだけで、だいぶ戦略が変わってくる。

ターゲットを絞る

小さな組織だからこそできる&成功の確率を上げられる点として、ターゲットを絞ることができるという点がある。先の説明のように大企業が新サービスを開発するってなると、どうしても大きなリターンを求めてしまうからターゲットを大きくせざるを得なくなる。大企業でも最近はターゲットを絞ってやるってことをし始めているけど、サービスが大きくなったらターゲットを大きくしないと収益をもっと増やせないので必然的にサービスがどんどん変わっていく運命にある。

そこをユーザーのターゲットを絞って、ユーザーに期待を裏切らないサービスを提供し続けられれば、長く存続するサービスを運営することができる。これは大きな会社が決して真似することのできない方法の一つだ。

必要最小限の人数で開発する

また、人数を絞るという点も大事になってくる。人が多ければ多いほど、そのサービスを大きく成功させないと存続させられないリスクが出てくる。サービスに関わる人数を5人以内に収めることができれば、サービスを存続させなければならない最低の収益も小さく収めることができる。 小規模~大規模の色々なサービス開発に携わったことがある方ならわかると思うが、サービス開発で人が多ければ多いほど、圧倒的に無駄な作業が必要になってくる。だから必要最小限で意思決定を素早くするだけでもサービス開発を成功させる可能性を大きくすることができる。

少数のユーザーを愛する

ユーザーが増えてくると、どうしても一人一人のユーザーと接する機会が少なくなってしまう。小さな組織では少ないユーザーでも運営を続けられる状態に持っていけるため、少数の顧客と密接に関わることができる。これは私がよく記すレストランでいうチェーン店なのか老舗店なのかの違いである。

面会 > ビデオ > 電話 > チャット > メール

って感じでユーザーとの接し方の密度が変わってくる。少人数だからこそできるユーザーとの接し方によって長く愛され続けるサービスを実現できるはずだ。

終わりに

サービス開発をする目的ってのも人それぞれあるだろうけど、一番大事なのは「誰かの役に立って残り続ける」ってことなんじゃないかと思う。その本来のシンプルな目的をより達成しやすくさせるために、少人数で開発するのは有効な方法の一つであろう。

サービスクローズしない、ユーザーの期待を裏切らないサービスを作っていこう。