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個人開発に関するテックブログ

エンジニアによるサンフランシスコ出張の感想文

ども、@kimihom です。

今週一週間、サンフランシスコに出張で滞在していた。そして今、日本に無事帰国した。 毎年サンフランシスコに行くようになったからこそ、見えてきたものもある。そこで今回の滞在についてエンジニア視点の感想文をまとめよう。

英語の挑戦

Twilio は日本で開発者の間ですら知られてなかったり、使ったことがないという印象が強いが、600万 を超える世界中のデベロッパーが、Twilio のプラットフォームを利用してアプリケーションを開発している。

日本の利用が少ないからなのか、私の実力なのかはわからないけど、今年から US の Twilio で発足した Twilio Champions に日本から私が選ばれた。そして今回のサンフランシスコ滞在中に、Twilio Champions が集まるミートアップが開催された。

そこで、“どうやってファンを増やしていくか” ってので アメリカの個人マーケティングで有名な方が話をしていた。内容として得られるものはあまりなかったが、その後 Twilio Champions 同士で話をする時間が私にとって有益だった。今まで学んできた英語をフル活用して、海外の Twilio エンジニアとガチで技術トークをすることになったのである。アメリカでネイティブと私一人で30分以上話をするってのは初めての経験だった。

そこで私が思ったのが、相手は英語を完璧に話すのを望んではいない という点である。

英語をスラスラ話せないといけない、完璧に相手の言うことを理解しないといけないっていうプレッシャーは、自分が抱えているだけであり、ネイティブの相手にとって英語が完璧じゃなくても気にしないのだ。 海外の人が日本に来て、その人が頑張って日本語を話していたら、それをちゃんと聞いて理解しようとするってのと同じことなんだろう。そう考えることで、一気に英語を話すプレッシャーから解放された。

なるほど。「英語で海外の人と話すと、一気に世界が広がる」とはこのことか。今まで Twilio に関して話をできる日本人で限定をすると本当に少なかったけど、アメリカではチャンピオンとして選ばれた人だけでも50人以上いて、実際にはさらに多くの Twilio デベロッパーがいるのだ。私よりも Twilio を使いこなしている人がわんさかいる。まるで幽☆遊☆白書にあった別世界で遊助より強い相手がわんさかいるあのような世界に突入したような状態が、私にも訪れてきたってわけだ。ワクワクしない訳がない。

この Champions サミットで自信をつけた私は、Twilio カンファレンス SIGNAL でも勇気を持って手を挙げて発表者に英語で質問をすることができた。他の質問者は英語ぺらぺらの中で、私がカタコトの英語で質問をしたのである。でも、それも結局誰も気にしてないんだよね。終わった後、発表者の方が私の方まできてくれて、より詳細を話してくれた。質問をしなければ絶対に起きなかった体験である。そして、そこで得られた情報は日本だけでなく世界で私だけが持てた Twilio の最新情報なのである。

サンフランシスコの街並み

サンフランシスコの気候は快適だ。日本の35℃を超えるなんてことは起きず、夏でも15~20℃程度の快適な気候である。夜は夏なのに暖かい上着を着ないと耐えられないくらいの温度になる。とても寒くても、気にせず半袖で歩き回る人たちがわんさかいる。

インターネットビジネスの最先端であるサンフランシスコ。エンジニアにとっては憧れの地の一つであるが、現実は厳しい。華やかな街並み、本当に整備された場所は半径2~300m 以内の限られた範囲だけである。そのエリアだけ日本でいう丸の内並みの整備がされているんだけど、他の場所は途端に日本ではあり得ないような現実が広がっている。歩道はひどく汚染されていて、ゴミが大量に落ちていて歩くたびに不快な臭いを発する。道端で寝ている人が多くいて、建物は古びれており、工事もほとんどされていない。

実際のところ、サンフランシスコはほんの一部の成功者だけが利益を独占しているような状況だと改めて感じることができる。

日本の抱える課題を根本から解決したい

サンフランシスコの大きな課題を解決して大成功した事例を見ると、やはりそこの土地で起きていた根本課題を解決するものであった。じゃあ日本だと何だろうと改めて考えてみた。日本の課題は当たり前のように思いつくけど、なかなかその領域に踏み込んだスタートアップが少ないように感じる。ぱっと思いつくだけで

  • 少子高齢化
  • 都市集中化
  • 自殺率の高さ
  • 都内の交通渋滞

などがあろう。少子高齢化で言えば マッチングサービスや介護・医療の分野はものすごい事業として伸びているのは確かである。でも本当にそれが少子高齢化の解決になっているのだろうか? それ以前の根本課題解決。私が考えているのは誰もまだチャレンジしたことのない壮大なビジョンである。

日本らしい課題を根本から解決するようなサービスを作る。それは海外が成功しているビジネスモデルを日本に輸入するようなサービスよりよっぽど貴重で必要とされるスタートアップであろう。

てことで、もしこれらの課題を根本から解決しようとする意思のある方がいれば連絡いただけたら幸いだ。私の力で何か協力できることがないか、一緒に考えられたらいいなと思っている。私の方でも何かできることがないか改めて考えようと思った。 日本の抱える根本課題を解決できた時、海外でも同じような問題が起きてくれば、世界中で使われるサービスになっていくのだ。

終わりに

今回のサンフランシスコ出張では、今までで一番多く海外の人と話す機会を持つことができた。この日のために毎日英語を勉強してきたので、英語の新しいチャレンジができたことに大きな喜びを感じている。

今回のサンフランシスコ出張で、改めて最新テクノロジーと次なるモチベーションを得ることができた。そして、根本の課題解決について考えるきっかけを得た。

そうだ。私が世界に挑むのではなく、世界が私の挑みを待っている。だから私は挑戦を続けるのである。