ボクココ

サービス開発を成功させるまでの歩み

SaaS API 連携を発展させる方法

ども、@kimihom です。

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有名な SaaS どころでは、オープンなアプリプラットフォームとして誰でも簡単に連携をインストールさせることができる仕組みが提供されている。これは以前、SaaS アプリストアとして可能性を記事にした。

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ただこの方法は、多くのデベロッパーがその API に価値を感じてくれて自ら実装してくれるようになった状態であり、最初からアプリストアを作ったとしても、誰も作らない結果となる。

最初はどうするといいのか、私の経験から記してみる。

相性の良い SaaS の連携を自分で実装する

まず外部 SaaSとの連携を提供することになった際には、自分で実装してみよう。一番メジャーどころで、SaaS として簡単に連携できる SaaS は Slack だろう。そのサービスの特定のイベントが発生したら、Slack に通知されるような連携は、ほとんどの場合で便利に使える機能となる。

同じような形で、多くの SaaS で REST API や Webhook を提供してくれているので、まずは自分でそれら外部サービスの連携を実装してみよう。私の場合、今まで20サービス以上の連携を自分でドキュメントを読んで実装してきた。そうすると、以下のようなメリットがある。

  • メジャーなSaaS 連携の場合、そのアプリストアに掲載してサービス告知ができる。
  • 連携事例の少ない SaaS と連携した場合、事例として取り上げてくれる。顧客へ紹介してくれる。
  • 良い API とは何か、本を読むより実践で学ぶことができる

Slack 並みにメジャーな SaaS との連携の場合、アプリストアに出したところで似たサービスが既に大量に掲載されているので告知という点では難しい。だが、ほとんどの企業は Slack を使っているので、自社サービスで Slack 連携を提供したらほぼ間違いなく Slack も使ってるケースとなり、連携を使ってくれるだろう。

反対に API や Webhook を提供してくれている SaaS と自ら進んで連携を実装した場合、事例として取り上げてくれて顧客に紹介してくれる。また SaaS パートナー的な立ち位置として、SaaS 同士で良い関係を築き上げることができる。

そのため、どんな SaaS でも連携を自ら実装することには大きなメリットがある。

ただし、その連携が本当に便利かどうかってのはしっかりと検討する必要がある。連携したとしても単に書き出すだけ~ みたいな連携は単に告知目的だけの連携実装となってしまい、ユーザーさんの支持を得ることができない。本当に相性の良い SaaS と連携をして、お互いのユーザーがハッピーになれる連携を実装していこう。

実際に連携を実装して公開してみて、* 全然使われなかった とか、 * 相性の悪い連携だった とかの場合は、連携の公開をやめるってのも重要な判断だ。このような連携は大量に実装すれば良いってものではない。なぜなら、たくさんのサービス連携をすればするほど、各サービスの仕様変更の追従がどんどんと大変になっていくからだ。そうすると、いつの間にか外部サービス側で大きなアップデートがあって、連携がうまく動かないといったことが どんどん発生するようになってしまうのである。私もこれまで多くの連携を実装し、クローズする選択をしてきた。

自社の API や Webhook を提供する

ある程度メジャーどころや相性の良い SaaS と連携を提供して、反響が良い場合には自社の API や Webhook の公開を検討してみると良いだろう。

ほとんどの場合、自社システムなどの連携で既存顧客が自ら実装していただく形となる。より密な連携となり、便利に使ってもらえるようになる。とりわけ顧客のメインターゲットが テック企業などの場合は、最初から外部サービスと連携するより API や Webhook を公開した方がいいという場合もあるだろう。

そんな中、顧客の中で汎用的で誰もが使える連携を実装してもらえるケースが出てきた場合に、初めて自社SaaSのアプリストアの公開を検討できるフェーズになったと言える。アプリストアに誰もがアプリを公開できるようにし、ダウンロード数などによっては報酬が出るような仕組みなど検討できる。でもこれは既に自社サービスで相当数の顧客を抱えていないと、成功は難しいと個人的には感じている。

終わりに

今回は私の経験をもとに SaaS API をより発展させる方法について記してみた。

もちろんこれしか正解はないってことではなく、単に自分はこうしてうまくいったという話ではある。参考になれば幸いだ。 API についてはよく記事にしてる話題なので、以下に参考までに紹介しておく。

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API革命

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