ボクココ

サービス開発を成功させるまでの歩み

今までのサービス開発と得られた学び

ども、@kimihom です。

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今まで、"サービス開発で意識すべきこと" という観点での記事が多かったけど、私が実際に開発してきたものと、そこでの具体的な学びという観点から記事を書いてなかったので書いてみる。

サービス開発に夢中だった学生時代

コア読者の方ならご存知の方もいるかもしれないが、私のサービス開発の起点は大学生の頃からだった。

インターネット黎明期とも言えたこの時期に、私は"自分のサービス開発で成功させること"を夢見てプログラミングの勉強を始めたのだった。私が初めて作ったサービスは、ASP.NET を使った「投資サークルのWebサイト」だった。友人を集めて投資サークルを始めようぜと持ちかけ、そこの Web サイトを私一人で構築した。そこは単なる掲示板のようなサイトだったんだけども、プログラミングを学んで初めて全て自分の手で構築するという経験は貴重なものだった。プログラムはコピペの連続、サーバーもどこにおいたのかすら覚えていないくらいの初心者感たっぷりの Web サイトだったけど、そこで自分の作ったサービスを誰かに使ってもらうってことの喜びを感じることができた。結局、このサークルは初回のノリだけで、数ヶ月したら活動が終わってしまって Webサイトもクローズする結果となった。

この開発で自信をつけた私は、ガチで Web サービスを作ることにした。それが、「ゴルフオンラインレッスン」である。私自信、当時はゴルフにハマっていただけど、講師をつけたレッスンは高すぎるってことで新サービスの開発をすることになった。このサービス開発にあたって、私以外に当時大学の同級生で私以上にプログラミング能力の優れた2人を招待して万全の体制で開発を始めた。そして実際にレッスン予約ページや、実際に携帯メールを通じてゴルフスウィングのビデオを送付し、それを先生がWeb上でアドバイスできるようなサービスを構築できたのである。これが普及すれば、間違いなく私は使いたい。そんな Web サービスの完成だ。

だが、このサービスは全く普及せずに終えることになる。作った後にどうやって人を呼び込むのかが全くわからなかったのである。ゴルフの先生は私の知人宛で見つけることはできたのだけど、私以外のゴルフをするユーザーにどうやって案内すればいいかわからず、そして私だけが使えればいいやというモチベーションだったので、そもそもユーザー獲得に熱心になれなかったのだった。何より一学生が作った遊び感覚に近い Web サービスだったので、私自信サービス開発を絶対に成功させるという意思が弱かったように思う。

学生起業ってのも選択肢の一つとしてなくはなかったけど、学生時代に成長見込みのある Web サービスを作りきれなかったため、就職して学び直す決意をしたのであった。

R時代 (2011~2015年)

就職を決めた私は引き続き「自分でサービス開発をして運営できるようになりたい」という強い意志を持って仕事に取り組んでいた。この時期のブログを見返しても、やはり個人で開発していた記録が多く残っている。

この時期では時間を取れるのが土日程度だったため、とにかく手がかからずに手っ取り早く小銭稼ぎできそうな何かを探し続けていた。まずやってみたのが「海外ブログ翻訳サイトの大量生産」である。海外で写真の美しいブログを掲載しているWebサイトをかたっぱしから取ってきて、翻訳して記事として勝手に書き出される仕組みを作ってみた。今になってみれば「そんなことやっちゃダメだよ」と思うこのアイディアだが、いかんせん日本語の翻訳結果があまりにも雑で、PVは放置しててもずっと低いままだったので結局全てクローズすることになった。やはり単に金儲け程度の気持ちで作ったサービスは成功しないんだな、ということを学んだ。

その後、エンジニアならきっと誰もが作るであろう「出会い系アプリ」を作り始めることにした。この時期からスマホが一般的に普及するようになり、スマホアプリ開発のニーズが大きくなってきた時期だったため、スマホ用の Web アプリを作ってみた。そのアプリの当時 革新的な部分だったのが、位置情報を用いた近くにいる人との出会いができるアプリであった。これも最終的には全部作りきって広めていくぞってフェーズになったんだけど、改めて「ユーザー獲得の方法がわからない」ということでユーザーが全く集まらずに次第に開発のモチベーションを失ってしまった。当時からプログラミングしかしてなかった私が、どうやって女性のユーザーにこのアプリを使ってみるようにお願いすることができたのだろうか。そんなことは当然無理で、一緒に協力してくれそうな仲間を見つけようというモチベーションもなかった。

失敗に失敗を重ねてきたわけだけども、サービスを作りたいってモチベーションはずっと残り続けていた。それは、開発するたびに技術力が上がっていって新しい発見があり、次はこうしようみたいなサービスの成功とは別の部分での成長に喜びを見出していただからだった。だからサービス開発に成功しなくても、プログラミングなどの技術を学べればいいや程度の気持ちでゆるく個人開発を続けることができたのである。

仕事で Android アプリを担当することになった私は、個人開発でも Android アプリを作ってみることにした。最初はゴミのようなアプリを量産していたけど、仕事にも活きるスキルであったため全く問題がなかった。そして仕事で得られた Android アプリ開発の知識を、個人アプリ開発に適用してみたところ、ついに初めての個人開発での成功を迎えることになる。今でも公開されている 15万DL以上、評価☆4.6 のアプリなんだけど、このアプリでの成功ポイントは「リリース直後から自分が毎日使えるアプリ」だったというのと、「ユーザーが新しいユーザーを集めてくれる仕組み」を構築できたというのが大きな要因だと考えている。私が使うということは、リリース後もアプリ開発を継続するやる気があったし、私が得意でないユーザーの獲得は Google Play での検索や、アプリからの Twitter, Facebook シェアによって私が何もせずとも広まっていく仕組みを構築できたのだった。

"起業しても成功するアプリ・サービスを絶対に開発できる" そういう確信の持てた私は、起業を決意したのであった。「マネタイズ」っていう大事なことを気にせずに、ね。

起業 (2016 ~ Now)

R時代から、起業したらどんなサービスを作ろうかと考えていた。せっかくなら思いきって世界を変えるような何かにチャレンジしたいという思いが強かった。

そんな思いから、当時 Uber が海外で大ヒットしてアメリカの交通を変えているニュースを見て、これを日本でも展開したら面白いんじゃないかと考えた。私が日本の Uber を作りましたって言えたら、すごく誇らしいなというモチベーションだった。今までのサービス開発の学びから外れているというのは、ここまで読めばきっとわかるだろう。もしこのアプリがリリースされたら私は乗る専門で使うかもしれないけど、そもそも乗せてくれる人がいなければ、私が使うってことには決してならないのだ。技術的には当時最先端のものを駆使して、私でもよくやったと思うくらいのものができあがったんだけど、結局私がそのアプリで本格的なライドシェアを経験をすることなく、閉じる決断をした。

作ったら私が使うっていうモチベーションがあったとしても、それが他のユーザーありきのサービスである場合には間違いなく失敗している。こういうのは少人数で開発するのではなく、一気に資金調達して大人数でチャレンジする領域なんだということを理解した。それをやっても良かったんだけど、私は成功より自由を選びたかった。

そこでライドシェアのアプリをクローズさせ、全く別の路線でサービス開発に挑んだ。それが、SaaS の開発である。おかげさまで、作った SaaS は現在多くの企業さんに利用いただいている。私の当時夢見た"自分のサービス開発で成功させること" に向けて、確実に一歩ずつ向かっていけているという自信がある。この目標の実現のために、今後も SaaS の開発を継続・改善していく次第である。

終わりに

サービス開発 成功の条件。ここまでの学びをシンプルにまとめると、以下の3つである。

  • 作った自分が確実に使うか。
  • 他のユーザーありきのサービスではないこと。他にユーザーがいなくても自分が使えるもの
  • ユーザーが新しいユーザーを招いてくれる仕組み

これらが揃えば、サービス開発は成功させられる。それは私の10年にも及ぶサービス開発によって得られた教訓であることが、この記事を読んで理解いただけたはずだ。

なお、文中に出てきたサービスは過去のボクココ記事を遡ると、詳細を見つけることができる(かもしれない)。「ボクココ」は私のサービス開発の今までがまとまった貴重なブログである。