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月額課金モデルサービスのプライシング

ども、@kimihom です。

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今回は JP_Stripes Connect にて 月額課金モデルのサービス設定について話してきたので記事にする。

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プライシング方法

"管理しやすい値段体系か、平等な値段体系か"

プライシングにおいて、この2者の選択肢が重要になると考えている。管理しやすい点にフォーカスするのなら、プランもなくてユーザーごとの課金もなくて、単に月額2万円というプライシングになる。これはこれで利用者側からすれば経理や経営者にとって今月いくらかかるのかを明確に把握できるメリットがある。その反面、その月にサービスを全然使っていなくても毎月その値段を必ず支払わないといけなくなるため金額に関して不満を抱いてしまう可能性がある。

平等な料金体系としては、使った分だけの従量課金が最適だ。ユーザーが100人いてもほとんど使っていない企業と、10人しかいないけどとても使っている企業がいた場合に、前者が後者の10倍の値段を払う必要が出てしまうのは不公平になりうる。

傾向として従量課金スタイルは IaaS/PaaS では多いんだけど SaaS では少ないように見える。Webページの機能として出す場合、アクセス数とかログイン回数とかで課金というのがしづらいからってのは理由としてありそうだ。サービスの中で、「従量課金」の要素が出せそうな項目がないか考えてみることで、最終的に平等な料金体系を実現できる可能性がある。

今までは経理とか理解しやすさで固定の料金体系が一般的だったけど、今後はより平等で納得のできるプライシングが必要になってくると考えている。

トライアル以外の情報提供を

月額課金サービスにおいて、トライアルは重要である。トライアルによって実際に使ってみてお金を払う価値があるのかを判断してもらえるようになる。トライアルがないと、資料だけでお金を払って使うかどうかを判断しなきゃいけなくなる。

でもだからといって「トライアルがあるからあとはいいや」と考えてはいけない。とりわけ大きめの企業では実際に使う人と決済を行う人は別になる場合が多い。トライアルを使っている人はイイ!と思っても、決済権限のある人が OK にならなければ最終的に使われないという判断になってしまう。

だからこそPDFでまとめた資料だったり、ウェビナーを通じて概要を把握できるようにしたり、必要なら実際に会いに行くってことが必要になる。これが私が今チャレンジしている領域だ。

終わりに

今回は月額課金モデルのプライシングに関しての資料の共有とちょっとした補足を記事にした。

Stripe コミュニティ大阪開催だったので大阪に行って話をしてきた。こういう機会でないと大阪にまで行くってこともないので、誘っていただいて感謝している。全国からこのイベントに来られていて、そんな場で決済に関して深く話を聞ける機会となって貴重だった。

明日も引き続き大阪に滞在して仕事を続ける予定だ。

THE MODEL(MarkeZine BOOKS) マーケティング・インサイドセールス・営業・カスタマーサクセスの共業プロセス

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