ども、@kimihom です。
先日リリースされた iOS で、ついに WebRTC の VP8 コーデックのサポートがされるようになった。本記事では iOS の VP8 コーデックサポートでどう変わっていくかについて記そう。
WebRTC コーデック問題
WebRTC で複数デバイスへの配信を実現しようってなった時に、iOS が大きな問題として残り続けていた。iOS のブラウザでは、従来 WebRTC自体をサポートしていなかったので、そもそも iOS で配信・視聴ができなかったのだ。この問題については以前の記事で紹介している。
iOS ブラウザはこの WebRTC サポート問題があったため、iOS で配信を実現したいってなったら、唯一サポートされていた方法であるネイティブアプリで実装する必要があった。ユーザーはそのiOSアプリをインストールすることで、ようやく WebRTC での配信を視聴できたのである。しかし今宵、わざわざネイティブアプリをダウンロードしてもらう必要があるってのは、大きなハードルだった。そのために Swift いじったりしたくもなかったというのが正直なところだ。
そして去年、ようやく iOS Safari の WebRTC サポートが始まった。しかし、他のブラウザの一般的にサポートするコーデック(VP8)と違って、コーデックが H.264 のみというものだった。Chrome などのブラウザではこのH.264 コーデックもサポートされていたので問題なかったが、VP8 のコーデックしかサポートしていないブラウザやデバイスが多くあり、結局 iOS サポートのために他の端末やブラウザで見れなくなるといったトレードオフが必要だったのである。
結局、その時点で H.264 に移して iOS サポートもするという方法は諦めた。iOS が VP8 コーデックをサポートしてくれたらなんといいことかと待ち続けていたのである。
iOS 12.2
つい先日、iOS 12.2 がリリースされた。
iOS 12.2の新機能と変更点を徹底解説 (2/3) - ITmedia NEWS
設定＞Safari＞詳細＞Experimental Features＞実験的なWebKitの機能に「WebRTC VP8 Codec」が追加され、デフォルトでオンになっている。
これだ・・！これこそ私が待ち望んでいた瞬間だ！
ついに iOS Safari で VP8 コーデックがサポートされた。つまり、VP8 コーデックで WebRTC 配信をすれば、PC/Android/iPhone ほぼ全ての端末で視聴することが可能になった。一部 VP8 をサポートしていないAndroidがあったりするが、ほとんど全てをカバーできるコーデックとして VP8 がメインになったことは間違いない。
iOS の VP8 コーデックサポートによって、専用iOSアプリではなく通常の Webアプリケーションで 配信・視聴ができるようになったのである。もうコーデックの問題でわざわざネイティブアプリを実装する必要もなくなったというわけである。
つまり、Twitter や Facebook で任意の配信URLをシェアすれば誰でも見れる状態になったということである。このインパクトはかなり大きくて、これからの一つの新しい変化となりえよう。
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さて、そんな WebRTC の最新を追い続けているライブ配信システム wellcast を紹介しよう。
純粋な配信 URL を配布してカメラやスクリーンシェアをするだけで、誰でもその配信を見れてチャットもできるサービスである。iOS サポートは現在 絶賛開発中ではあるが、まもなく iPhone でも配信が見られるようになる予定だ。
そもそもまだ日本でウェビナー自体が普及していないという点もあるので、まずは無料30日トライアルを試してみてほしい。もし本格的にウェビナーを利用する方針である場合には以下のキャンペーンも参照いただけると幸いである。
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