ボクココ

サービス開発を成功させるまでの歩み

複数の SaaS を開発すべきでない理由

ども、@kimihom です。

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開発した一つの SaaS が多くのユーザーに使われるようになった時、別のサービスを作り始めるケースがよくある。これらは失敗するので、自らの経験と共に記しておこう。

Atlassian や Basecamp(37 signals) プロダクトを全て使うのか

当時、Atlassian の製品を好んで利用していた時期があった。Atlassian 製品を全て使い切ることが、最適な選択だと思っていた。私が使ったことあるのは、以下のプロダクトである。

  • Jira
  • Confluence
  • Trello
  • Bitbucket
  • Sourcetree
  • Statuspage

現在はさらにプロダクトが増えて、数えただけで16個ある模様である。これらシステム開発に必要になるであろうあらゆる機能を実現したサービスを、Atlassian アカウントで連携させて開発効率をあげる。そんなことができたら、魅力的に見えたのである。

しかし、最近の傾向を見ていると、そうはなっていないように思える。ユーザーは、それぞれベストだと思える SaaS を、外部 連携によって効率よく使うのが当たり前になってきているのだ。Trello を使っているから わざわざ Bitbucket を使う選択をするのではなく、GitHub と Trello を連携すればいいだけなのである。

このことを真っ先に気づいて実行までできたのが、エンジニア間では有名な Basecamp (旧37signals)社であろう。Basecamp が多くの方に使われるようになった後、Highrise, Backpack, Campfire などの他のサービスを次々とローンチしたのであった。その後、彼らが他の企業と全く違うのは、Basecamp だけに絞るために、他3つのサービスをクローズしたのである。

この理由が 他3つのサービスがうまくいかなかったから、と考えるのは単純な話になるであろう。しかし、"Basecamp が作ったサービスだから使ってみよう" と思う人は多くいたはずで、ユーザー数は問題なかったのではないかと推測している。それでもクローズしたのは、まさに 「連携を通して他の例えばチャットメインサービスな Slack と "外部連携" するだけ」 でいいからだと気づいたからではないか。

私のサービス開発の体験

実は私自身、既にある SaaS をより便利に使えるように、連携機能を持った 別の SaaS を開発したことがある。ビジネスにおけるコミュニケーションを解決できるよう、電話の世界から超えてチャット・ビデオの世界に手を入れてみたのだった。今ならその他のあらゆるビデオ通話できるサービスが思いつくだろうが、当時は選択肢として1,2個程度しかなく、しかも競合は英語しかないようなサービスだけだったので、チャンスを感じていた。

数社の利用ユーザーさんが出てきて、続けようと思えば続けることができるところまでいけた。しかし、メインのサービスに比べたらとても少ない利用者数で、連携のメリットを感じている企業はほんの数社だけという現実を知った。そしたら 今や誰もが知っている ビジネス向けビデオ通話サービスが出てきて、ビデオ通話なら "Z***" というのが当たり前になっていったのであった。

結局、電話に集中していくために Basecamp (37 signals) と同じように、新しく始めたチャット・ビデオ サービスの クローズを決断したのであった。

まとめ

現状でいえば、自社の代表プロダクトを磨き続けるだけでなく、他のサービスを提供し始める会社が多くある。正直に記しておこう。これは大抵の場合、他に代表的な SaaS が既にあるものであり、小さくうずくまって そのうちクローズするか、小さく コソコソ続けていくだけになる。

"○○" といえば、"○○"! その地位を目指すために一点集中で磨き続けていこう。そして他のサービスと "連携" して便利にさせていくトレンドに気づこう。

当時の私のように、"国産 SaaS の広げ方の勘違い" を犯すことが 減ることを期待しつつ、外部サービスの連携を今後も積極的に行っていく次第である。